技術

専門性を必要とされる仕事ですが、経験を積んでいけば「一専多能」となり、一人の人が幅広い業務をカバーできるようになります。その分多くの仕事を任され、責任やプレッシャーも大きくなりますが、自分の設計したものが目の前で動き、お客様が喜んでくれる。その瞬間の感動や達成感はとても大きなものです。

効率的な生産ラインの設計から稼働までを担う

工場の工程(ライン)設計を担当します。どんな機械を使い、どういった流れで製品を作っていくのかを考え、実際にラインを構築します。また、お客様に提出するQC工程表や作業要領書の作成も仕事の範囲です。新規で機械を導入するときは、メーカーに発注する場合と内製する場合があり、いずれのケースも生産技術が製作段階の管理を担当します。そして完成した機械に部品を流し、問題がなければ量産へ移行するまでを見守ります。工程設計をする上で大切なのは、製品ができるまでのプロセスをしっかり理解していること。これがないと、効率的なライン設計はできません。特に新しい機械を導入する際には大きな投資をするわけですから、ライン稼働率、採算性などについて考えながら設計を行います。

常に生産現場を最良の状態に維持する

「設備保全・工程整備」「部品製作」に分かれ、常に最良の状態で製品生産ができるように、生産現場を支えるのが主な仕事です。生産ラインで困ったときに対応し、早急にラインを復旧することはもちろん、設備が壊れないように事前に計画保全を実施することが仕事の肝になってきます。また、現場での依頼があった際には、治具・台車等の部品製作を行いコスト低減に貢献しています。電気・機械ともにそれぞれ専門知識が必要とされるので、日々の業務を通して各分野のスペシャリストを育成しています。

生産工程を自働化するロボットシステム(計測機含む)を開発する

射出成型インサートロボットなど生産工程を自働化するロボットを開発しています。案件ごとに「メカ設計」「電気設計」「ロボットプログラミング」の各々の担当者がプロジェクトを組んで仕事を進めていきます。まずは、お客様からライン構想や「これまで人手で行っていたことをロボットを使って自働化したい」といった要望をヒアリングし、「メカ設計」の担当者がお客様と話をしながら、ロボットの大枠を決めて企画書を作成します。これに基づき電気設計担当者が制御盤設計(ハード)とプログラミング(ソフト)を行って、電気的な肉付けをしていきます。並行してロボットプログラミングの担当者が、ロボットのプログラムを作ります。